2024年07月25日 18:55更新
6月に上越市内の認定こども園で食物アレルギー事故が起きたことを受け、市内すべての保育園や認定こども園を対象にした食物アレルギー研修会が24日(水)に開かれました。
6月に総合福祉サービス「リボーン」が運営する上越市内の認定こども園で、食物アレルギーのある園児が卵が含まれるカスタードタルトを食べ、腹痛を訴えて病院で診察を受けました。こうしたなか、市内すべての保育園や認定こども園を対象にしたアレルギー研修会が開かれ、園長など70人が参加しました。
講師は上越市の小児科「すこやかアレルギークリニック」の田中泰樹院長です。田中院長は、食物アレルギーは治せると話しました。治すには症状が出る食品を避けるのではなく、医師と相談しながら症状が出ない程度の少ない量を食べます。
小児科すこやかアレルギークリニック 田中 泰樹 院長
「食べれば体がなじみアレルギー発症しなくてすむ」
アレルギーは年齢を重ねると治りづらくなるとしたうえで、0歳から取り組むことが大切だと話しました。
小児科すこやかアレルギークリニック 田中泰樹 院長
「卵と小麦は若ければ若いほど治りやすい。0歳の早いうちから食べさせないと治りにくい」
またアレルギー食品を避ける期間が長いと、その食品を食べた場合に症状が重くなると話しました。
小児科すこやかアレルギークリニック 田中泰樹 院長
「卵 牛乳 小麦は0~1歳で発症することが多い。アナフィラキシーショックを繰り返している、完全除去している場合(食べさせない)症状が出るボーダーラインが相当下がっているので危険。どうにかしないと手遅れになる」
最後に田中院長は症状が出た場合、患者は血圧が下がっているため寝かせたうえで、症状を和らげるエピペンを太ももの外側に打つよう呼びかけました。
参加者
「食べながら治していく、不必要な除去はしない方がいいと学んだ」
「間違った情報は伝えないように勉強したことを生かして伝えていきたい」
小児科すこやかアレルギークリニック 田中泰樹 院長
「大体食べなれてきたからもう少し食べさせようと、いっぱい食べさせたときに症状が出るため少ない量を食べさせる。完全除去(完全に食べない)は、どんどん治らなくなる。早ければ早いほど自由度ある。精神的なものもない。どうにでもなる」
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