2024年07月06日 08:00更新
68年前に出版され、長い間絶版になっていた前島密の生涯を描いた紙芝居が、このほど密を顕彰する人たちの手によってよみがえりました。4日(木)に関係者が上越市教育委員会を訪れ、教育に役立ててほしいと市内の小学校に寄贈しました。
これがその紙芝居「前島密」です。68年前の昭和31年に出版されたものでBB4版で16ページあります。高田で母親から教育を受けた幼少時代や、12歳で医者を志して上京した様子、ペリー来航に衝撃を受け、日本の近代化を模索し、イギリスで郵便制度を学んだエピソードが描かれています。
去年、下池部の前島記念館に地元の人が自宅に保管していたこの紙芝居を持ち込み、相談を受けた前島密顕彰事業実行委員会が出版元に許可を得て複製品を作りました。
実行委員会では、子どもたちの教育に役立ててもらおうと、市内すべての小学校に寄贈することにしました。
4日は新井美智雄会長などが教育委員会を訪れ、早川教育長に手渡しました。
実行委員会の新井美智雄会長
「小学生には、苦労して大成した前島密に思いをはせて、ぜひ勉強して夢を持って進んでほしい」
紙芝居は前島記念館にも置かれ、一般にも公開されることになっています。
実行委員会では、来年前島密生誕190年を迎えることから、紙芝居を通して郷土の偉人前島密を顕彰する機運が高まればと期待を寄せています。
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