2024年06月19日 18:37更新
「工場は高校を卒業したレベルの人が働く。頭のいい人だけが来るわけではない」。
これは企業誘致を巡って18日(火)、上越市の中川市長が市議会で発言したものです。一部の議員からは「差別ではないか」など発言を問題視する声が上がり、中川市長はその後、撤回して謝罪をしました。市民からも厳しい声が上がっています。
中川市長
「信越化学工業の従業員は約3000人。その中で研究開発をしている人は270人程度。それ以外は工場での勤務。それは基本的には高校を卒業したレベルの皆さんから働いてもらうことになるので、頭のいい人だけが来るわけではないということを前提にしなければいけない」
これは18日(火)に開かれた企業誘致を巡る上越市議会の一般質問で、中川市長が答えたものです。中川市長は議員から上越市に工場がある信越化学工業が、群馬県に新しい工場を作ることを踏まえ、企業誘致を進める考えがあるか尋ねられました。
このあと、一部の議員から「差別ではないか」など発言を問題視する声が上がり、市長は自身の発言を撤回したうえで、謝罪しました。
中川市長
「すみません。失礼しました。頭のいいという言葉については訂正させてください」
これについて、市民からは厳しい声が聞かれました。
市民
「政治家の資質がない。政治家は言葉を選んで話さないと説得力がない。(市長)辞めるべき」
「(発言は)失礼。市長という立場の人が言ってはいけない」
中川市長は発言について19日(水)に報道陣の取材を受け、発言の真意について次のように述べました。
中川市長
「企業誘致のことで不適切な発言があった。たくさんの人に心痛、悩みを抱えるような発言をしたことについて深くお詫びしたい。大前提として卑下するような意図はなかった。表現方法の考え方が間違っていた。気を付けながら発言したい」
今後、信越化学工業を訪れ、謝罪するということです。また、進退については…。
中川市長
「任期満了まで務めたい」
中川市長の任期満了は、来年11月8日です。
中川市長の不適切な発言を巡っては去年7月、新潟経済同友会との意見交換会で市内の私立高校2校は「レベルが下の方にある」と話し、その後、両校に謝罪をしたという経緯があります。
Copyright (C) 2016-2023 上越妙高タウン情報 All rights reserved.