2024年06月11日 17:39更新
主に乳幼児がかかる夏かぜの一種「手足口病」に感染する子どもが増えていて、上越市と妙高市に警報が出されています。上越市の「塚田こども医院」では、先週の患者数が前の週のおよそ4倍に急増していることから手洗い、うがいなど基本的な感染防止対策を徹底するよう注意を呼びかけています。
手足口病はいわゆる「夏かぜ」と呼ばれるウイルス性の感染症のひとつです。主に幼い子どもが感染し、手や足、口の中などに発疹ができます。
上越市と妙高市では今月2日までの1週間の、手足口病の患者数が1医療機関あたり5人となり警報基準に達しました。
上越市の「塚田こども医院」では5月下旬から手足口病の患者が増えはじめ、おととい9日までの1週間の、患者数はおよそ40人でした。前の週の13人から4倍ほどに増えました。
塚田次郎 院長
「手足口病が流行っているので、保育園の先生が子どもの手足を見る。それで(感染が分かり)診察に訪れることが多い。(ほとんど)熱が出ないので親が気づきにくい」
塚田こども医院によりますと、感染を防ぐためにはおむつ替えの際に注意が必要だということです。
「糞口感染といっておむつ替えでウイルスが出てくる。手足口病になると3~4週間はウイルスの排出がある。おむつ替えのときの手洗いが必要」
一方で大人への感染はないのでしょうか。
「大人でもウイルスの免疫がなければ感染する場合もあるが、免疫を持っていると思うので大人が感染する確率は低い」
塚田こども医院では、手足口病はまれに重症化するケースもあるとして、手洗いやうがいなど基本的な感染防止対策を徹底するよう呼びかけています。
「(感染した場合)1日様子を見る。熱がなければ登園できる。(日頃から)熱がないか、具合は悪くないかチェックしてほしい」
手足口病のほか、夏かぜの一種「咽頭結膜熱」、いわゆるプール熱と「ヘルパンギーナ」の患者数も最近増えているため、注意が必要だということです。
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