2024年05月15日 10:30更新
火打山に生息する絶滅危惧種「ライチョウ」の保護のために、妙高市が寄付を募った登山者への入域料とクラウドファンディングの額が、昨年度は合わせて700万円ほどと、これまでで最も多くなりました。市は、「新型コロナが5類に移行して、登山者が増えたことや、ライチョウ保護の理解が広まっている」と話しています。
これは13日(月)に開かれた生命地域妙高環境会議の総会で明らかになりました。
妙高市では火打山に生息する絶滅危惧種、ライチョウの保護や妙高山と火打山の自然環境を守るため、登山者に「入域料」を寄付してもらう取り組みを令和元年度から始めました。これは登山口にある募金箱に任意で1人500円を入れる仕組みで、昨年度は4か所で行われたほか、初めてキャッシュレス決済の「ペイペイ」にも対応しました。その結果、485万円ほどが集まり、これまで最も多かった令和3年度を60万円ほど上回りました。
また市では、クラウドファンディングを通じて平成30年度から寄付を募っています。昨年度は寄付額の上限をなくして広く支援を呼びかけたところ、215万円ほど集まり、これまで最も多かった令和4年度より60万円ほど増えました。
市では入域料とクラウドファンディングが増えた理由について、新型コロナが5類に移行して登山者が増えたことや、ライチョウ保護などへの理解が広まったためとみています。市では今年度、寄付金をライチョウの数を把握する調査や外来植物の駆除、登山道整備などに活用することにしています。
Copyright (C) 2016-2023 上越妙高タウン情報 All rights reserved.