2017年10月26日 17:52更新
上越市大和2丁目の大和神社の境内にそびえる“今泉城跡の大ケヤキ”。地元の市民団体が、地域のシンボルでもある大ケヤキを、観光資源として後世に残していこうと、今年度から保護活動をスタートさせている。
保護活動を始めたのは地元の市民団体「上越妙高駅と共に歩む会」。
大ケヤキは幹回り6m60㎝、高さ27m。上越市大和2丁目の大和神社にある。
上越市内で有数の巨木でありながら、国の巨樹・巨木林全国調査で30年間見逃されてきた経緯があった。そこで同団体は、6月・7月に樹木医を招いて最先端技術を駆使し、樹齢や幹回りなどを測る調査を進めてきた。その結果、先月国の自然環境保全調査巨樹・巨木林の対象に登録された。
会長の石平春彦さんは「私たちはパワースポットだと思っている。真ん中に空洞があるのは、100年以上前に落雷にあったもの。ひどい被害にあっても100年以上たくましく生きている姿に勇気をもらえる」と話す。
同団体では、さらに地域一体となって盛り上げる機運を高めようと、この分野の第一人者で、福井県立大学学長で農学博士の進士 五十八(しんじ いそや)さんを招いて今月12日(日)に記念講演を開く。その中で、最先端技術を使った大ケヤキの調査結果とともに、樹齢が発表されることになっている。
石平さんは「新幹線の駅から歩いて5分。直近の大ケヤキとして情報発信し、上越妙高駅のにぎわいを作りたい」と話している。
保護活動は、調査結果をふまえ来年度から行っていく予定だという。
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