2024年03月28日 16:00更新
直江津出身で「異端の建築家」と呼ばれた渡邊洋治の最後の作品「斜めの家」。この建物の保存修繕費用を支援するクラウドファンディングに協力した人の宿泊が来月からはじまります。これを前に建築を学ぶ上越総合技術高校の生徒が28日(木)障子の張り替え作業を手伝いました。
「斜めの家」は、上越市春日地区にあります。大正から昭和にかけて活躍した建築家の渡邊洋治が妹夫婦のために建てた家で最後の作品とされています。
木造2階建てで内部に階段がなく、代わりにスロープがあるのが特徴です。
この貴重な建物を保存活用しようと地元の有志でつくる団体「ナナメの会」が去年クラウドファンディングを行った結果、目標の200万円を上回り151人から237万1000円が集まりました。クラウドファンディングの返礼品には、宿泊体験ができるものがあり、来年度70組が泊まる予定になっています。
28日は授業で建築を学んでいる上越総合技術高校建築設計部の生徒3人が10枚の障子の張り替えをしました。建築設計部は3年前から毎年この時期に部活動で「斜めの家」の清掃活動を行ってきました。
生徒
「障子張りや掃除などこの家と関わることができうれしい。貴重な体験だと思う。この家でないと体験できないことも感じられると思う。一回は泊まってみたい。」
クラウドファンディングで寄せられた資金は、トイレや風呂の改修工事、さらにエアコンの入れ替えなどに使われました。
ナナメの会 主宰 中野一敏さん
「支援に応えられるよう責任を持ってやらなければ。これをきっかけに大切な文化財を守り活用していくような人が育つと嬉しい。」
斜めの家での初めての宿泊は、来月5日(金)から始まる予定です。
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