2024年03月07日 17:08更新
上越市西城町1丁目にある上越保健医療福祉専門学校の卒業式が7日(木)に高田西城病院で行われ、介護福祉士を目指す9人が学び舎を後にしました。一方、学校では来年度学生の募集を停止し、かわって学校とは別の団体が校舎を利用して介護人材を養成する講座を開くことにしています。
上越保健医療福祉専門学校は上越地域で唯一、国家資格の介護福祉士を養成する専門学校です。卒業式では2年間の課程を終えた20代から40代の9人が卒業証書を受け取りました。
卒業生は、市内の福祉施設で実習をするなど介護の知識や技術を学んできました。
中里雅之校長は「他人の力があってこそ自分の力を発揮できる。現場での支え合いを大切にし、目標に向かって進んでください」とはなむけの言葉を送りました。
卒業生
「介護老人福祉施設の実習で、利用者から『おまんに会えてうれしかったわ』と言われ、やりがいになりうれしかった。利用者に寄り添い、真の思いをくみ取れる介護福祉士を目指したい」
学校によりますと、卒業した9人は地元を中心に県内の介護施設に就職する予定です。
一方、学校では今年度入学した人がいないため、あすからは学校に通う学生はいなくなります。こうしたことから、来年度は学生の募集を停止することにしています。学校は「閉校ではなく、今後どのような取り組みができるか検討を重ね、1日も早い再開を目指す」としています。
川室優 理事長
「いつの日か募集を再開したい。少子高齢化の時代でどうなるか分からないが、日本の政策がどの方向へ動くかによってゆっくり考えたい」
来年度からは、学校が加盟する「和・道厚生事業団」の上越老人福祉協会が公共職業訓練として校舎を利用し、介護職を目指す人向けの研修講座を開くことにしています。
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