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伝統芸能「剣の舞」 児童の手で30年ぶりに復活

2017年10月21日 17:58更新

約30年途絶えていた伝統芸能「剣の舞」を上越市立保倉小学校の児童が復活させ、文化祭で披露した。

つるぎのまい

剣の舞を躍ったのは3年生12人。文化祭のステージ発表で児童や保護者の前で練習の成果を披露した。剣の舞は、日本の神話の中に悪魔を追い払う踊りとして登場していて、娯楽の少ないころには伝統芸能のひとつとして各地で親しまれてきたという。小学校がある保倉地区でも村祭りでさかんに踊られていたが、30年ほど前に途絶えた。今年になって総合的な学習で地域の宝物を探していた3年生の目にとまり、復活に向けた活動が始まっていた。かつて剣の舞を躍ったことがある地元の人を講師に迎え、9月中旬から練習を重ねてきた。剣の舞は全部で4部構成で、この日児童たちが躍ったのは前半にあたる「さやの舞」と「抜き身の舞」の2部。特に「抜き身の舞」では刀を巧みに振って躍るところが見せ場になっている。

つるぎのまい2

つるぎのまい4

 

指導に当たった白銀幹雄さんは「本番より上手にできた。子供たちの表情が良い」と笑顔を見せていた。保倉地区ではこの取り組みがきっかけとなり「剣の舞」を本格的に復活させる機運が高まっている。保倉区地域協議会では地域活動支援事業に採択し、今後、衣装や道具をそろえることを決めている。

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