2024年01月22日 12:25更新
上越市最高齢の若井扶佐子さんが今月19日に110歳の誕生日を迎え、入居している介護付き有料老人ホームサンクス高田で19日(金)にお祝いのセレモニーが開かれました。
若井扶佐子さん(110)
若井扶佐子さんは大正3年1月19日に寺町3丁目の円福寺の長女として生まれました。若井さんは20歳の時、上京したあと結婚しました。その後、太平洋戦争中に一家で高田に疎開しました。戦後は早くに夫を亡くし、生計を立てるため、華道の師範として高田や糸魚川の高校などで活動してきました。
施設には106歳の時に入居し、今月19日に110歳の誕生日を迎え、お祝いのセレモニーが開かれました。会場には上越市の中川市長が招かれお祝いの言葉を述べました。
中川市長
「昔から協力しながら生きてきた知恵が、これからの社会に生きてくる。それが次の子ども達、孫たちの礎になる」
施設のスタッフが今後の目標を訪ねると若井さんは「まだまだ頑張る」と答えていました。
セレモニーでは若井さんの教え子3人から贈られた生けた花が飾られました。
教え子 田村八恵子さん
「『誰が生けたのか』と聞かれ『私』と答えた。いいとも悪いとも言われなかった。厳しくて優しいところもあり、ここまで私たちもお花を続けられた」
若井さんの日課はテレビで相撲を見ることです。食事はほぼ介助なくすることができます。この日はバースデーケーキの代わりに大好きなプリンを食べました。サンクス高田によりますと、ほかの入居者と会話を楽しむこともあり「死ぬ気がしない」が口癖だということです。
サンクス高田 松井康裕さん
「『誕生日おめでとうございます』と声をかけると、照れくさそうにしていた。これからも表情豊かに過ごしてもらえれば」
県によりますと21日(月)現在、県内最高齢は111歳の女性で若井さんは3番目だということです。
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