2017年10月15日 15:08更新
任期満了に伴う上越市長選挙が15日告示され、現職の村山秀幸さんと新人で元市議会議員の中川幹太さんの2人が立候補し、8年ぶりの選挙戦になった。人口減少問題や14市町村が合併した地域自治のあり方などについて論戦が展開される見通し。
立候補したのは届け出順に現職で自民党推薦、無所属の村山秀幸さん69歳と、元市議会議員で無所属で新人の中川幹太さん42歳の2人。
村山氏 上越文化会館前で第一声
村山さんは支持者約400人を前に、上越文化会館前で出陣式に臨んだ。村山さんは2期8年の実績と課題を挙げながら、主に財政再建、そして合併後の地域の一体感をどう作り上げていくかを訴えた。
村山さんは「財政再建は、合併に伴う厳しい財政の中でこの8年間、足元でつまづくことはないところまで我々はたどり着いた。平成34年まで、私たちのまちは確実に歩んでいける希望のあるまちとして、皆さんのお力とともに作り上げることができた。その先。5年、10年先を私たちは次の世代に渡していくために、ここで踏ん張らなければならない。合併した14市町村がひとつになるこの思いを、合併の思いをしっかり届けなければならない。市民一人ひとりがその思いと願い、あのとき12年前に我々が誓った合併のまちはどうであったのか。2025年団塊の世代が75歳。後期高齢を迎える。そのときの景色は、上越市の景色は大きく大きく変わる時代。この時代を見据えて、今から我々が備えをする。この備えなくしてこのまちはない」と呼びかけた。
この他、政策には、少子化対策や子育て支援総合計画の策定。きめ細やかで温かみのある福祉サービスの提供。産業基盤を整えて就業の機会をつくることなどを掲げている。
中川氏 栄町で第一声
一方、中川さんは支持者80人を前に上越市栄町(さかえちょう)で政策を訴えた。中川さんは14市町村の合併に触れ、各地域に独自の予算をつけて地域分権を進めるなど改革に取り組む考えを訴えた。
中川さんは「上越市には非常に閉塞感が漂っている。上越市は安全運転、安全運営、財政再建だと言っている。当然、行政は安定しなければいけない。でも人口は毎年1200人平均で減っている。安定、安全では衰退する。若者がいなければ経済が縮小する。市の財政も不安定になる。安定ではなく、一歩前に踏み出していく。14市町村が合併し、現在の市政どうなっているか。地域協議会、地域自治区ができた。いろんな意見いう、諮問に反対しても意見が通らない。各地域が各地域で自治をする。そのためには各地域に予算をつける。自分たちで決める。責任をもって批判されても熱をもって未来を語る。地域の誇りを子どもたちに伝えていく。よそに伝えていく。『また上越に来たいね』と言ってもらえる上越市にしなければ」と呼びかけた。
この他、政策には、上越市の介護保険料は高いとして、予防医療、予防介護の先進技術を開発する企業を上越妙高駅の前に誘致すること。保育料を県内で一番低くすること。直江津に鉄道博物館を整備することなどを掲げている。
上越市の有権者数は男女合わせて16万4,540人。投開票日は22日(日)。
■告示の様子は2017年10月16日(月)、ニュースLiNKで放送
■10月17日~20日はニュースLiNKで市政課題について特集する。各候補者が各課題について政策を語る!
上越市長選挙 開票速報
10月22日(日)午後9時~ 111チャンネルで放送!(※FMみょうこう、上越妙高タウン情報でも同時放送)
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