2023年10月15日 08:18更新
東日本大震災など大規模災害を記録した写真展が、道の駅あらいくびき野情報館で開かれています。
会場には報道機関や出版社のカメラマン、フリーカメラマンなど49人が撮った写真64点が展示されています。いずれも、写真集「東日本大震災から10年 災害列島・日本」に掲載されているものです。
これは、東日本大震災で津波が去ったあと、がれきに囲まれた自宅跡で思い出の品を探す少年の姿です。フォトジャーナリスト、新藤健一さんが撮影しました。
来場者
「涙が出てきた。切なくなってしまった。小さい子も頑張っている姿を見たら余計涙が出てしまう。ひと事だと思っていられない。自分の所でも、いつどうなるか分からない」
主催した高田河川国道事務所では、いつ起こるか分からない自然災害に日ごろからの備えを呼びかけようと、写真展を企画しました。
高田河川国道事務所 髙村直樹課長
「(新潟県は)地震や水害が多く発生している。時間がたつと忘れがちになるが、こういう機会に振り返ってもらい、写真家が込めた思いを感じてもらえれば」
これは、戦場カメラマンの石川文洋さんが撮影した福島県飯舘村の写真です。キャプションには「私がベトナム戦争で見た破壊された農村は復興している」と記されていて、放射能汚染からの復興のむずかしさを訴えています。
会場の「道の駅あらい」は県内でただひとつ、防災機能を備えた施設としていざという時に広域的な防災の拠点となります。
高田河川国道事務所 髙村直樹課長
「例えば防災無線の施設や災害時の避難場所になる。写真展や防災道の駅を通じて災害に備えてもらえれば」
大規模災害の写真展は15日(日)まで、道の駅あらい くびき野情報館で開かれています。入場は無料です。
写真展最終日の15日には、防災セミナーが開かれます。土木学会の前・専務理事、塚田幸広さんによる基調講演やパネルディスカッションが行われます。
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