2023年09月10日 14:08更新
上越市谷浜・桑取地区に古くから伝わる里神楽の発表に向けて、地元の子どもたちが先月から練習に励んでいます。
伝統芸能、里神楽の練習をしているのは、地元、谷浜小学校の小学2年生から6年生までの有志7人です。
谷浜・桑取地区の里神楽は、上越地域に伝わる里神楽の発祥といわれ、五穀豊穣などを願い、春や秋の祭りで披露されてきました。この里神楽を後世に伝えていこうと、8年前から地元の宮司たちが区内にある谷浜小学校の児童や潮陵中学校の生徒に里神楽を指導しています。
白山神社宮司 岩片克己さん
「(去年の参加者)全員来てくれた。違う子も来てくれた」
今年、子どもたちは5つの演目を披露することになっていて、先月から練習が始まりました。
演目のひとつ「鏡」では、2枚のお盆を鏡に見立てて、手のひらに乗せ落とさないように舞います。児童は、足をしっかりと曲げ腰を入れること、また顔につける面の表情を生かすため、体の動きに視線を合わせることを教わりました。
児童
「足の使い方は苦手だったが、だんだんできてきた。体験したり舞うことで一層楽しくなった。地域の人との関わりなどで地域の良いところがより見えてきた」
「いろいろな人たちが守ってきたものを自分が参加し、思いを受け継げてうれしい。地域の伝統を守っていきたい」
この地区では、高齢化により里神楽を指導する宮司、そして子どもの数も減っています。指導者の1人、岩片克己さんはこうした地域の課題があるからこそ、子どもたちが地域の伝統を知り、愛着を持ってもらうことが大切だと考えています。
白山神社宮司 岩片克己さん
「誰も見てくれない、関心を示してくれないと衰退していく。いろいろな人に興味を持ってもらうことで、ここの伝統文化もつながっていく。自分の生まれて育った所に誇りを持てる。愛着は大事」
里神楽の発表会は、今月23日(土)午後1時30分から谷浜小学校の体育館で行われます。発表会には上越市内の若手の神職も集まり、子どもたちと共演することになっています。
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