2023年08月08日 16:17更新
猛暑の影響は、農作物だけではありません。 上越市南新保の県道43号線周辺で毎年みごとな花を咲かせるヒマワリが、高温と水不足でうまく育っていません。
雨が降らず地面が乾いて
ヒマワリ畑は、諏訪地区の休耕農地や県道43号線沿いなど、あわせておよそ3ヘクタールあります。例年は畑いっぱいにヒマワリが咲き、黄色い絨毯のようになりますが、今年は所々にしか咲いていません。
花の高さも例年であれば、1.5メートルから1.8メートルほどになりますが今年は1メートルほどです。ヒマワリを育てている障がい者就労支援施設「つくし工房」によりますと、花の大きさも小ぶりだといいます。
つくし工房 田邉信さん
「例年だと15万本ほど咲く。今年は暑さだけではなくいろいろな事情があるが、楽しみにしてくれている地域の人が大勢いるなか、寂しいヒマワリ畑になってしまい申し訳なく思う」
工房では、育ちが悪い理由は梅雨明けからまとまった雨が降らないからと話しますが…
つくし工房 田邉信さん
「梅雨は雨が多く、根腐れしてしまったところも」
さらに猛暑続きで、まいた水をヒマワリより雑草が吸収してしまう状況もあるということです。
工房ではヒマワリの花が終わったあと、種から食用オイルを作ります。しかし今年は育ちが悪いため、採れる種が少ない見込みでオイル作りに影響がありそうです。
つくし工房 田邉信さん
「(油を搾る)種の確保が難しくなってしまった。来年に向けて土づくりや天候、地球温暖化で暑くなっていることを考えて、種をまくタイミングなどを検討して来年を迎えたい」
なお、県道43号線沿いにあるヒマワリは小ぶりながら、見ごろを迎えているということです。
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