2023年07月13日 07:20更新
戦争の悲惨さや平和の尊さを子どもたちに知ってもらおうと、戦時中の写真や資料を紹介する「平和展」が高田図書館にある小川未明文学館で開かれています。
平和展は、上越市の非核平和友好都市宣言に基づき、毎年この時期に開かれています。 今年のテーマは、「戦争と子どもたち」です。
会場には、兵隊や軍隊を取り上げた戦時中の教科書をはじめ、子どもたちの身近にあったおもちゃなどが展示されています。
この写真では、高田高等女学校、現在の県立高田北城高校の生徒が、勤労動員で軍服を作っている様子がわかります。生徒が防空壕を掘っている写真も展示されています。
これは当時、子どもに人気があった漫画「のらくろ」の資料です。兵隊ののらくろが、勇ましく描かれています。このほかにも戦争をモーフにしたすごろくやカルタ、戦意高揚を目的とした紙芝居などもあり、戦車や戦艦戦闘機が、子どもの遊びの中に普通に存在していたことが分かります。
今回の平和展では、子どもたちにも関心を持って見てもらえるよう分かりやすい展示にしたということです。
上越市多文化共生課の北山由子係長は「子どもたちの遊びの中や、生活の中にも戦争があった。自分たちの生活と比べて今の平和を感じてほしい」と呼びかけていました。
会場には上越市内にあった捕虜収容所や空襲などの戦争にかかわる記録をはじめ、広島原爆投下をテーマにした漫画「はだしのゲン」の複製原画も展示されています。
平和展は図書館の休館日を除き来月15日まで開かれています。なお8月5日には、当時のすごろくを使って遊ぶ体験会が開かれるということです。
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