2023年06月30日 16:11更新
今月1日、上越市大貫4丁目の住宅で、この家に住む自動車販売業の代表取締役社長 中村礼治さんが殺害された事件は、犯人が捕まらないまま、あすで1か月となります。捜査本部では現在、通り魔による犯行や強盗殺人の可能性など、幅ひろい視野で慎重に捜査を進めています。
この事件は、今月1日午後7時45分ごろ、上越市大貫4丁目の住宅の駐車場で、この家に1人で住む自動車販売業の代表取締役社長、中村礼治さん(62)が、何者かによって殺害されたものです。死因は、頭部を複数回殴打されたことによる「外傷性くも膜下出血」でした。
事件当時、現場近くの住民からは「言い争う声を聞いた」などと、警察に通報がありました。現場からは、中肉中背の黒っぽい服装をした性別不明の人物が逃げるところを住民に目撃されています。
事件からあすで1か月を迎えるなか、捜査本部が29日(木)、メディアの取材に応じました。それによりますと、殺された中村さんの自宅とその周辺の現場検証は終わりましたが、金品が盗まれたかどうかは明らかにされませんでした。
また、現場周辺に設置されていた防犯カメラや現場周辺を走っていたドライブレコーダーの映像を集めて解析したり、周辺住民や中村さんの交友関係などに事情聴取を続けているとしたうえ、犯人像については、通り魔による犯行も否定できないこと、強盗殺人の可能性も視野にいれて幅広く捜査していると話しました。
また、中村さんが独り暮らしだったこともあり、生活状況などを周辺から聞き取ることで時間がかかっていると明かしました。
犯行に使われた凶器については、発見されたかどうか、特定できたかどうかは、いずれも明らかにしませんでした。
現場検証は6月中旬には終わったとして、規制線の一部が解除され、立ち入り禁止の範囲は縮小されています。警察では130人体制での幅広い捜査を続けています。
また、周辺住民のひとりはJCVの取材に対し、中村さんは今年4月に自宅の金庫を盗まれる強盗被害にあったとして、町内会からしっかり家に鍵をかけるよう呼びかける回覧がきた話しました。
捜査本部の担当者は、犯人には公判で重罪を科すつもりで、慎重に捜査している、進展していると話しました。また、現場周辺については、児童生徒の登下校時間帯のパトロールを強化して見守りにあたるということです。
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