2023年05月17日 16:41更新
国の重要無形民俗文化財に指定されている「佐渡の車田植」が両津地区北鵜島で5月16日(火)に行われました。
北鵜島の北村家に伝わる「車田植」は、豊作を祈って1000年以上前から行われているとされる伝統の儀式で、かつて岩手県や高知県などでも行われ、島内でも相川地区の高瀬や千本などにも伝わっていましたが、今では岐阜県高山市と北鵜島の全国で2か所にしか残っていないとされる希少な伝統行事となっています。
北村家では、毎年5月中旬の大安の日に1年の田植仕舞として行われています。釣鐘の形をした広さ200平方メートルほどの田んぼで今年は15日の午前9時から田植えが始まりました。
早乙女と呼ばれる3人の女性が、はじめに田の中心に苗を植え、そこから円を描くように後ずさりしながら苗を植えていきました。円は神が降りる目印を表し、豊作を祈願するものといわれています。
この日は内海府小中学校の全校児童生徒10人が参加し、これまで朝などに練習してきたという「田植唄」を披露しました。内海府小中学校では、子どもたちが地域の伝統を学ぶために数年前から車田植に参加しています。
子どもは「繰り返し歌って大変だったが楽しかった。稲がまっすぐ元気に育ってほしい」と話していました。
田主の北村佐市さんは「子どもたちが大きくなってからも唄を唄ってくれたり、田植えを手伝ってくれたら嬉しい。苗はきれいに植わっているので、早く根をつけて実ってくれたら」と期待を寄せていました。この日植えられたコシヒカリの苗は9月の終わりごろに10キロほどの収穫を見込んでいます。
佐渡テレビジョン
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