2023年03月30日 17:42更新
春の花と言えばいまが旬のサクラですが、それ以外にもさまざまな花が楽しめます。上越市の五智公園ではミズバショウが例年よりも早く見ごろをむかえています。
直江津市街地の西にある五智公園は、豊かな自然環境が残る里山です。公園のなかほどにある湿地ではミズバショウの花が1週間ほど前から咲き始め、白く愛らしい姿が訪れた人を楽しませています。
この公園で環境保全に携わる「五智公園を育てる会」のメンバーで、新潟県生態研究会の会員の古澤和子さんによりますと、五智公園は温暖な西日本と寒冷な北日本の両方の植物が分布する珍しい場所だということです。
古澤和子さんは「ミズバショウは寒冷地の植物。海抜20mのこの場所に生えているのはとても良い。豊かな生態系が見られ、守られている」と評価しています。
五智公園ではこのほかにも多種多様な植物が自生しています。
これはユキバタツバキです。雪国の山間部に自生するユキツバキと比較的暖かい海岸沿いに自生するヤブツバキの両方の特徴を持っています。
今年は雪が少なかったため全体的に花の開花が早めです。これからはトキワイカリソウやオオイワカガミチゴユリが見ごろをむかえます。公園にはこうした植物を紹介する無料のリーフレットも用意されています。
古澤さんは「これから次々と花が咲いてにぎやかになります。ぜひ楽しみに来てほしい」と呼びかけています。
一方、 妙高市の斐太歴史の里では「春の妖精」カタクリが見頃を迎えています。観音平古墳群の斜面一面にカタクリが咲き紫の絨毯が広がっています。
斐太歴史の里によりますとカタクリは例年は4月中旬に見頃を迎えますが、今年は2週間ほど早く、今週はじめに満開となりました。
地元の人から
「きれいでかわいい。薄紫の色がきれいだと思った」
「野草が好きなので何年も前から来ている。いつもよりずっと花が咲くのが早い。暖かくて成長が早い」
長野から
「こんなに群生しているとは思わなかった。カタクリは目立たないので山で1、2輪あればうれしくなるがこれだけあるとびっくり」
見ごろは 今週いっぱい続くということです。カタクリの開花状況など詳しくは斐太歴史の里総合案内所にお問合せください。
斐太歴史の里総合案内所
■電話:0255-72-0697
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