2023年03月07日 03:00更新
佐渡市真野地区の新潟県労働衛生医学協会佐渡検診センターで放射線技師として働く岩間嘉代子が、長年にわたり地域医療へ貢献した人に贈られる読売新聞社主催の医療功労賞を受賞しました。
社会に貢献できる仕事をと考え医療の道を選んだ岩間さん。40年前の当時は女性の放射線技師は少なく、周囲から反対の声もあったそうです。
岩間嘉代子さん
「日本人は原爆があるので放射線に対しては抵抗があって周りからは女なのに大丈夫なのかと言われました。まずは放射線技師になってみて、勉強して安全かどうか確認してみるわと。その頃はかなり勉強しましたね」
大学に進学し、資格取得後は東京で10年勤務し、結婚出産を経て家族の介護のため佐渡にUターンしました。
岩間嘉代子さん
「佐渡に帰ってきて働く気は無かったが手伝ってほしいといわれ、授乳のため家に帰るなど子育てしながら働いていました」
人手不足だった佐渡の医療を陰でささえてきた岩間さんですが、44歳のころ網膜剥離の治療のため休職しました。
仕事をやめようか迷っていたときに当時中学生だった娘さんからの一言で今現在もこの仕事を続けられていると話します。
岩間嘉代子さん
「中学校3年生だった長女が、お母さん仕事好きなんでしょ。家の事は私がやるからお母さんは仕事頑張ってと言われた。その時は朝早く出て夜遅くに帰る生活をしていて、子どもに仕事が好きな母親として映っていたと思っていなかったし、この仕事を選んでよかったなと。いまでもその言葉を思い出したら泣けます」
33年間、離島という環境の中で技術向上のため勉強や研究を重ねるなど地域医療に貢献してきたことが、今回の医療功労賞受賞に繋がりました。
受賞したときの気持ちについて岩間嘉代子さんは「全国で35人のうちに入ると思っていなかった。長く続けてきてよかったな、辞めずにやってきてよかったなと感じています。技師冥利につきます、の一言です」と話していました。
なお今回受賞した35人の中から特に功績が躊躇な10人には中央表彰が贈られるということです。
佐渡テレビジョン
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