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上越市 原子力災害に関する避難計画 策定から初めての改定へ

2022年12月15日 17:17更新

柏崎刈羽原子力発電所の事故を想定した上越市の避難計画が、2015年に策定されて以来、初めて改定されることになりました。具体的には被ばくを防ぐ「安定ヨウ素剤」を各区の総合事務所に配備することや、放射性物質が付着しているかを調べる「スクリーニング」の実施場所が追加されます。

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これは15日(木)に開かれた上越市議会災害対策特別委員会で報告されました。

上越市の原子力災害に関する避難計画は2015年9月に策定されました。計画は柏崎刈羽原子力発電所から30キロ圏内、いわゆるUPZに含まれる市民の屋内退避と避難について定めたものです。上越市では柿崎区と吉川区の全域、大島区、浦川原区、大潟区の一部の住民、およそ1万3000人が対象です。

市の計画は県が策定する広域避難計画にあわせて定められていますが、令和2年から県の計画が改定されたことを受け、策定以来初めて見直されます。

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具体的にはこれまで被ばくを防ぐ「安定ヨウ素剤」は医療機関に保管されていましたが、令和2年6月からは、対象となる区の総合事務所に配備しています。これにより、事故が起きた際により素早く配布し服用することができます。

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原子力災害の避難訓練

さらに上越市では配布にかかる時間も短縮しようと、現在、安定ヨウ素剤を事前に住民に配布する準備を進めています。

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原子力防災対策室  白石聡 室長
「事前配布については、すでに県と協議を進めている。準備が出来しだい、遅くても来年度中にはUPZ圏内の住民に配布したい」

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原子力災害の避難訓練

また、避難する際に放射性物質が体や衣服に付着しているかを調べる「スクリーニング」の実施候補場所を、これまでの6か所から10か所に増やしました。

新しく追加されるのは対象区にある柿崎総合公園、大潟区総合事務所、よしかわ杜氏の郷、大島区総合事務所の4か所です。このなかから風向きなどによって開設場所を決めます。

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15日の委員会では、委員から計画内容はほかの市町村と足並みをそろえているのかと質問がありました。

原子力防災対策室 白石聡 室長
「避難計画を改定するのは、把握しているのは柏崎市と上越市だけ。足並みをそろえることも必要だが、県の広域避難計画と整合をとれば必然的に同じ計画になる。(上越市は)早く改定して、それを基に避難訓練を繰り返し行いたい」

計画の改定内容は、12月27日(火)からパブリックコメントを募り、内容を精査したうえで、来年3月末を目途に公表される予定です。

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