2022年09月08日 09:10更新
解体する予定の妙高市の保育園だった建物を利用して地震や火災などを想定した救助訓練が6日(火)に行われました。
訓練の会場になったのは7年前に閉園し、すでに解体することが決まっている、妙高市西条の旧妙高市立水上保育園です。妙高市から建物を訓練に役立ててほしいと申し出があり、活用されることになりました。
参加したのは、新井消防署、頚南消防署、そして上越消防署 特別救助隊の、あわせて42人です。
訓練では地震で建物が倒壊した想定で、特別救助隊がけが人を救助するために実際にコンクリートの壁に穴をあけました。
壁の厚さはおよそ12センチです。粉塵を抑えるため水をまきながら、専用のエンジンカッターでコンクリートを切断します。
大きさは縦65センチ、横55センチほどで、担架を入れて人を救出できるギリギリの大きさです。穴を開けるまでに1時間20分かかりました。
また、新井と頚南消防署の署員は3つの班に分かれ、実際に天井やガラス窓、鉄の扉を専用の器具を使って破壊し進入口を確保していました。
このほか、火災を想定して、煙が充満する建物に入り、周囲が見えにくいなか、逃げ遅れた人を探し出し救助していました。
新井消防署 草間勤署長
「『現場は訓練のように、訓練は現場のように』と言われている。今回の訓練のように落ち着いて行動できる現場であってほしい。隊ごとに課題が見つけられたと思う。次の現場で活かしてほしい」
今回のように実存する建物を使って行う訓練は大変珍しく、新井消防署ではおよそ5年ぶりだということです。
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