2022年05月24日 15:13更新
特殊詐欺を未然に防いだとして、23日(月)妙高警察署がJAえちご上越の職員2人に感謝状を贈りました。
感謝状が贈られたのはJAえちご上越頸南営農センター センター長 霜鳥正紀さんと、関山支店 支店長の中部陽一さんの2人です。
今月10日、市内に住む60代の女性が携帯電話で話しながら、関山支店のATMを操作していました。このとき霜鳥さんは、偶然仕事で支店を訪れていて女性の様子を見て詐欺だと疑い、関山支店の職員に知らせました。
JAえちご上越頸南営農センター センター長 霜鳥正紀さん
「声を大きくして画面の操作について『できない』『分からない』と言っていた。携帯電話で話しながらというのもおかしいなと思った」
警察によりますと、女性の自宅に市役所の介護保険課を名乗る男から電話があり「去年11月に青い封筒は届いていないか。失業保険の還付金が2万3400円ある」などうその内容を告げられ、口座のある金融機関を聞かれ、女性はJAだと伝えました。その後、自宅にJAの職員を名乗る男から電話があり、女性は携帯電話の番号を聞かれたあと、JAのATMに向かうよう指示を受けました。こんどは、女性の携帯電話に再度、JAを名乗る男から電話があり、女性は電話をつないだままATMの操作を指示されました。この様子を見ていた関山支店の職員はすぐに女性に詐欺であることを伝えるとともに警察へ連絡し被害を防ぎました。
関山支店 支店長 中部 陽一 さん
「ネットで還付金詐欺の注意喚起の文章があった。警察から詐欺だと注意喚起が出ていると話をしたら女性が冷静さを取り戻した」
大竹健一署長
「金融機関のみなさんには携帯電話で話しながらATMを操作している人がいれば、被害者だと思い声をかけるようお願いしてきた。今後も被害防止に協力をお願いします」と感謝を述べました。
関山支店 支店長 中部 陽一 さん
「注意喚起を組合員にもしたほうがいいと感じた」
妙高警察署によりますと今年管内では特殊詐欺の被害が2件発生し、被害額は770万円にのぼっています。去年1年間の被害1件11万円をすでに大きく上回っています。
今回、女性がATMの操作を指示されたのは午後3時30分ごろ。関山支店では窓口業務が30分前の午後3時には終わっていました。警察によりますと詐欺の手口として、金融機関の窓口業務が終わりATMに職員の目が行き届きにくい時間帯を狙うことがあるとして、注意を呼びかけています。
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