2022年05月02日 16:39更新
3年に1度開かれる「越後妻有 大地の芸術祭2022」が先月29日に開幕しました。コロナ禍で開催が去年から1年延期されたこともあり、初日から多くのファンが訪れました。
大地の芸術祭は、これが8回目です。今回は38の国と地域から263組の作家が参加し、十日町市と津南町の全域で作品を展示します。作品は333点あり、その3分の1ほどの123点が新作または新展開となっています。会期は感染防止対策のため、これまでの3倍の145日間です。
開催が去年から1年延期されたこともあり、主な会場のひとつである十日町市の現代美術館「モネ」では、開館と同時に美術ファンなどが訪れ、作品に見入っていました。
来場者
「里山や田園風景の中に作品が出現する意外性を楽しみたい」
「難しいアートだけでなく子供も楽しめる。家族づれでも楽しい」
開幕セレモニーでは、実行委員長を務める十日町市の関口芳史市長が「五感で感じる旅を楽しんで」「アートを道しるべに妻有を巡ってください」と呼びかけていました。
関口市長は「アートは間違いなく皆さんを結びつける力がある。目標に向かって頑張ると地域を元気づける力がある。間違いない」と期待を寄せていました。
展示作品の中には、ウクライナ人が作ったものもあります。
ジャンナ・カディロワ氏の作品「パリャヌィツャ」は、ロシアの軍事侵攻を受け、避難先で手に入れた川の石を使っています。
作品名はウクライナ語でパンを指します。この言葉はロシア人が発音できないため、ウクライナ人に紛れ込んでいる工作員を見分ける為に使われるキーワードということです。
大地の芸術祭、総合ディレクターの北川フラムさんは「アーティストたちは、この戦争を『たまらない』と思っている。だからこそアートを日常的にやっていきたい、表現を皆で守っていこうと思っている。世界最高峰の芸術祭。子ども連れで来てほしい。子どもにとっても良い体験になる」と話していました。
大地の芸術祭は11月13日まで開かれています。ゴールデンウィークを除いて火曜日と水曜日が休みです。なお、来場者は鑑賞する前に16か所ある検温スポットのいずれかで体調を確認したうえ、黄色いリストバンドを受け取る必要があります。
実行委員会では作品の公開期間や料金などくわしくは公式ホームページで確認してほしいと呼びかけています。
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