2022年04月20日 20:00更新
上越市の中川市長が、高田地区の本町商店街を活性化するには従来の町づくりでは限界があるとして、180度発想を変えてITベンチャーを誘致する考えを示しました。
中川市長
「今の若い人に足りないのは最先端技術、上越市には全然無いです。それがあったら、就職も暮らしもできる」
これは本町商店街の若手経営者で作る「10年ビジョン検討会」が19日(火)に開いた市長との懇談会で示されました。テーマは「5年後、10年後の商店街のあり方」です。
中川市長は冒頭から、本町商店街は中心市街地ではないと切り出し、今後はITビジネスに特化した町づくりが必要だと持論を展開しました。
中川市長
「若い世代でここを中心市街地と思っている人はいません」「上越市はIT、DX、メタバース産業が非常に遅れています。商店街には最先端の会社が入り、集中している町になると、そういう色がついて面白い町になっていく」
これに対して、商店街側からは……
大島画廊 大嶋賢一さん
「なぜ本町がIT街にならないといけないのか?」
中川市長
「直江津の商店街は無いです。全部無印のなかに入って、本当の意味での商店街は無い。私はベッドタウンで暮らしてきた人間ですが、商店街に行きません。別の色で誘客できる町になっていかなければならない」
これに対して商店街側は様々な反応を示しました。
10年ビジョン検討会 横山裕孝さん
「若手経営者はネットを使う商売が多いので場所を選ばない。本町は歩いて生活しやすい街であれば、働く環境が良い」
春陽館書店 熊田僚己さん
「我々が生き残っているのは先人の苦労の上に成り立っている。店同士で苦楽を共にしながら成長してきた中で、町づくりをどうやっていくか?」
中川市長
「最先端のものや体験できるものがあると中心市街地の生き返りのヒントになる」
大島画廊 大嶋賢一さん
「(町を変えるには)メリット、デメリットが示されないと判断できません」
中川市長
「町づくりにはリーダーがいて、取りまとめる力が大切になります。リーダーが必要!」
懇談会は市長の都合で40分ほどで終わり、ITビジネスをどう呼び込むか、具体的な手段は示されませんでした。
中川市長
「私はヒントを出しただけで、3・4・5丁目がどう変わるかは皆さんが決めること。大変だと思いますが、自分たちの道を決めてひとつの道を進めば、皆さん幸せになれると思います」
10年ビジョン検討会 横山裕孝さん
「IT最先端の話をされてびっくりしました。本町をシリコンバレーにしろというのは衝撃的で目からウロコ。その視点を私たちも考えていきたいです」「商店街は若い人と先輩が一緒にやっていける楽しみが感じられた。市長の参加で良い会でした」
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