2022年04月02日 13:36更新
上越市高田の出身で、「白」を追求した画家・富岡惣一郎の生誕100年を記念した企画展が、小林古径記念美術館で始まっています。
富岡惣一郎の生誕100年を記念した企画展には、上越市が所有するものを中心に富岡の作品43点が展示されています。
富岡は当時の高田市南本町の出身です。美術展で入賞したことをきっかけに絵を描くことに目覚め、独学で美術を学んできました。
作品の多くは 雪の世界「白」を追求したもので、「トミオカホワイト」と呼ばれる白絵の具を、黒く塗りつぶした下地に平坦に塗り、その表面を削ってモチーフを表現する独自の技法で描かれています。
この作品は、墨と和紙で表現したシリーズ「濃の墨絵」のひとつです。このシリーズは100作品をわずか4か月で描き上げたということです。
小林古径記念美術館 小川陽子さん
「(濃の墨絵)は入院時に体力を使わない描き方を模索する中で生み出した作品。富岡惣一郎の人生と画業をたどって見てほしい」
会場では富岡が実際に使っていた特注の画材が展示されているほか、絵の画法についても詳しく紹介されています。
小川さん
「ニューヨークに住んでいた時の作品や上空から俯瞰した雪の作品が見どころ」
生誕100年 富岡惣一郎展「白、追い求めて」は、6月19日まで、高田城址公園内・小林古径記念美術館で開かれています。また、生誕100年を盛り上げようと小林古径記念美術館のほか、市内のギャラリーや南魚沼市にあるトミオカホワイト美術館でも、生誕展が開かれています。
※観桜会の期間(4/10まで)は、月曜日も休まずに開館、開館時間は午後7時まで。
※期間中は交通規制があります。(全日10:00~21:00)
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