2022年03月06日 03:49更新
障がい者雇用にどう取り組んだらよいか、そのメリットは何かをテーマにしたセミナーが3日、企業の人事担当者などを対象に上越市で開かれました。
セミナーはハローワーク上越などが開いたもので、企業の人事部門や就労支援施設などからおよそ100人が参加しました。講師は、中国地方でビル清掃事業などを展開する三栄グループの代表米山真和さんがオンラインを通じて務めまし
三栄グループは、障がい者の雇用率が法で定める基準2.3%を大きく上回る14.5%を達成しています。グループの大きな特徴は就労支援事業所を設けていることです。障がい者が清掃技術の国家資格を取れるようサポートし、正社員として活躍できる体制になっています。
米山代表は「清掃は立派な技術職」と語り、障がい者を対等な労働者として見ていることを強調しました。
さらに、障がい者がプライドを持って仕事に取り組むことで、健常者の従業員にも良い影響が出ていると話しました。
米山さんは「どんな会社でも取り組める可能性がある。多様性のある人に対応できるなら、一般の社員に対しても向き合える。絶対会社は成長する」とメリットが大きいことも訴えていました。
このほか、ハローワーク上越の担当者からは、精神・発達障害者とのコミュニケーションについて「定期的に面談する」、「症状をよく知る人からかかわり方のコツを聞く」などのアドバイスがありました。
ハローワーク上越によりますと、管内の去年の障害者雇用率は全国平均を上回る2.34%と7年連続で過去最高を更新しました。その一方で、障がい者を雇いたくても、通勤の足をどう確保するかが課題になっていると見ています。
ハローワーク上越の小黒正勝所長は「障がい者はいろいろな方がいる。雇用するメリットも大きい。前向きに雇用すすめていきたい」と話していました。
ハローワーク上越では企業からの相談にあたるかたわら、10月には仕事を求める障がい者と企業をつなぐ合同面接会を開くことにしています。
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