2022年02月07日 04:00更新
アワビの陸上養殖をてがけ、ブランド化に成功した岩手県の水産会社を講師に招いたビジネスセミナーが、アートホテル上越で開かれました。
セミナーは、東経連ビジネスセンターの協力でJCVが開きました。この日のテーマは「山・海・里の恵みの6次化」。講師は、岩手県でアワビの陸上養殖を手掛ける「元正榮 北日本水産」の代表取締役社長古川季宏さんです。
この会社では、全国で唯一アワビの人工交配に成功し陸上養殖の技術を確立しました。味は天然ものを越えるといい、やわらかい身はお年寄りも刺身で食べられたり、養殖に地下浸透海水を使うことで、肝に砂が入らず、子どもも食べられるのが特徴です。
一方、新型コロナの影響で飲食店向けの出荷が激減し、一般消費者向けの販売に取組みますが、一筋縄ではいきませんでした。
古川社長は「一般向けの認知度がほとんどなかった。アワビは高級品。普通の食卓に上がる食品でなく、策なく販売したところで売れるイメージはまったく持てなかった」と振り返っていました。
そこで、古川さんは東経連ビジネスセンターのアドバイスを受け新ブランドを立ち上げます。養殖アワビの殻がきれいな緑色をしていることから「三陸翡翠あわび」と命名し、アフターコロナに向けて国内だけでなく海外での販路拡大に取組みます。
そのためには、製品情報のPRが決め手になると話します。
古川季宏社長は「いくらすばらしい商品と言っても素性が分からないとなかなか伝わらない。商品のストーリーが必要、いかに伝えるかが大事。やる気があれば十分できる。皆さんも頑張って」とエールをお送っていました。
このセミナーの模様は後日、JCVで放送されます。
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