2022年01月28日 22:39更新
通年観光はお城から!
高田城の復元を目指して活動している市民団体が28日(金)、上越市の中川市長に、本丸御殿など城本来の姿の完全復元を要望しました。
要望したのは、市民団体「高田城復元ネットワーク」のメンバー9人です。この団体は5年前から、高田城本来の姿である本丸御殿や枡形御門の復元を目指し、他県の視察や勉強会を重ねてきました。きょうは城の50分の1サイズの模型を持ち込み、団体最高顧問で郷土史研究家の植木宏さんが中川市長に高田城について解説しました。
植木さんはまず本丸御殿について「表御殿、中奥御殿、奥御殿と続くが、表御殿そのものは江戸城、大阪城に次いで全国3番目に大きい。そのものが全国でも珍しい御殿」と話し、さらに枡形御門も全国3番目の大きさがあるとしたうえで、「中世の城で全面的に石垣がない城は高田だけ。石垣がない城が見たいとなれば、高田に行け!となる城」と紹介しました。
高田城をめぐっては、平成5年に約7億円の建設費をかけて三重櫓、平成14年には工事費2.4億円をかけて極楽橋が完成しています。きょうは枡形御門の復元を求め、来年度予算に調査費を盛り込むよう市長に要望しました。
ネットワークの田昌和会長は「雁木や寺町あっての高田城、これからは桜もある。通年観光も春夏秋冬の高田の歌もあるほど。まずは高田城を基点に高田平野を考えて、前向きに検討してほしい」と市長に呼びかけました。
これに対し、中川市長は「歴史的なものを重々受け止めている。十分に検討して進めたいが、優先順位としては少し研究も必要。時間がかかるのかなと思っている。どちらにしても整備をできる範囲で予算の範囲内でやっていきたい」と話していました。
なお、ここで披露された模型が2月26日から1週間、高田城址公園オーレンプラザに展示されます。
Copyright (C) 2016-2023 上越妙高タウン情報 All rights reserved.