2022年01月25日 12:25更新
雪国ならではの味わいが生まれます!
冷え込みの厳しいこの時期、日本酒の寒仕込みが上越市大潟区の竹田酒造店で行われています。
「かたふね」でおなじみ、竹田酒造店の寒造りは大寒の20日から始まりました。一年で最も寒さの厳しいこの時期は、雑菌が繁殖しにくいため、酒造りに適しているといわれます。
杜氏の竹田成典さん
「年が変わり、心新たにつくり始めている。今年は幸い原料米の出来が良くつくりやすい。作業は順調」
24日は、およそ250キロの酒米を蒸し、酒の原料となる麹造りが行われました。蒸しあがったコメは、台のうえで、蔵人たちが直接手でほぐして冷まします。コメの温度はおよそ103度です。
この後、コメは麹室とよばれる高温多湿の部屋に運ばれます。そこで、麹菌をふりかけて丁寧に混ぜ合わせていきます。麹菌はコメのでんぷんをブドウ糖に分解する働きがあります。
この出来が酒の仕上がりを左右するとされ、2日間、温度や湿度を調整します。
現在、コロナ禍で酒の需要が減っているため、竹田酒造店では生産量をコロナ前のおよそ7割 400石弱に減らしています。厳しい状況が続く中、竹田さんは、新しい試みも考えながら酒造りに取組んでいます。
杜氏 竹田成典さん
「今年の春から、小学生と田植えから稲刈りまでを行い、そのコメで酒をつくってプレゼントする企画も予定している。地域産業としてさらにPRしていきたい。こだわりの甘口酒『かたふね』で、より原料米の美味しさを伝えたい」
寒仕込みは、来月上旬まで続きます。
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