2022年01月23日 20:26更新
上越市の第三セクター「うみてらす名立」の今後の運営について地元説明会が23日に開かれ、新しい指定管理者候補となっている長野市の民間会社「BJ」の徳安素一郎代表取締役社長が、施設の今後の事業計画について説明しました。
上越市は去年10月、うみてらす名立の令和4年度以降の指定管理者を公募し、このほど長野市に本社がある株式会社BJを選びました。BJはホールディングスを作って観光事業再生などを手掛けている会社で、グループ企業は長野市で6つの日帰り温浴施設や宿泊施設などを運営しています。
うみてらす名立はこれまで、株式会社ゆめ企画が指定管理を行っていましたが、コロナ禍で2期連続の赤字となっていました。BJではこれまでの実績を踏まえ、ゆめ企画名立の株式すべてを譲り受け、100%子会社にした上で、BJとゆめ企画の両名で来年度以降の指定管理にあたる見通しです。
説明会には地域関係者43人が出席し、BJ側から今後の事業計画が示されました。
まず今後の目指す姿として「うみてらす名立はまごころテラス」をキャッチコピーとし、様々な媒体での「道の駅ランキングベストテン入り」を目標に掲げています。
また改善するべき最重要課題としては地域産品の売り場施設を挙げ、「ここにしかないものが買える売り場」、「名立区や上越市の魅力を一層アピールする売り場」を目指すとしています。さらに地域と連携した新たな商品開発。長野市との広域連携とインスタグラムなどのSNSを活用した広報活動の改善にも取り組むとしています。
あわせてこれまで市からゆめ企画名立に業務委託されてきた「花立温泉ろばた館」の利用向上に向けて、課題の抽出や改善策を考えていくとしています。
徳安社長は「私が考えるうみてらす名立は名立という地域を元気にする施設でなければならない。歴史や風土、産品、サービスもオリジナルでいい、名立の人が掘り起こして売り込んでいく。そうでなければ地域を元気にすることはできない。指定管理者に応募したが、ゆめ企画名立で運営するのが一番ベター。地域を元気にすることに徹底的に絞って本気で一緒になって知恵を出していきたい」と話しました。
続いてゆめ企画名立の細谷貴雄社長も挨拶に立ち「私たちが今まで取り組んできたことの良いところはさらに伸ばして、足りないところや改善が必要なところはサポートいただいて、ノウハウを教えてもらい進んでいければ」と話しました。
このあと参加者からコロナ禍での施設の経営対策や施設内の現状をどう見ているかなどの質問がありました。
説明会の終了後、徳安社長はメディアに対し、あくまでも運営は今後もゆめ企画名立として、4月からのスタート時点で細谷貴雄社長以下、現状の雇用体制を維持し、必要があれば長野市の本部スタッフなどを派遣して経営参画していくことを明らかにしました。徳安社長は「僕らからしても上越は海と山で長野市民としてもお世話になっているところ。上越から元気になることに力添えさせてもらえればうれしい」と話しています。
うみてらす名立の新しい指定管理者については3月議会で正式に提案されます。
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