2022年01月30日 04:00更新

去年5月に始動し、佐渡市の相川地区高千を中心に島暮らしの魅力を動画で発信している「高千んもんがやるYouTube」が毎週火曜日にアップされています。

人口の半数以上が65歳を超え、このままでは人口がゼロになってしまうのではと危惧される高千を何とか盛り上げようと「高千んもん」は立ち上がりました。メンバーは共通の知人の縁で知り合い、飲みの席の「ノリ」でチャンネルをはじめることに。みんなで力を合わせれば何かできることがあるのではと考え、手軽に始められるYouTubeを選んだということです。

普段は高千周辺などで撮影をし、自分たちで編集してチャンネルへアップしています。凝った企画や演出は特に心がけているわけではなく、日常を映し出しているものが多いといいます。

取材したこの日は、中心メンバーの「まんちゃん」こと安土祐子さんと、「いっちゃん」こと山下葵さんの2人で動画撮影を行いました。動画のなかでお互いを呼び合っているこのあだ名は、屋号が由来になっているそうです。

今回は神奈川県の相模女子大学とのコラボレーション企画で、佐渡の伝統と食についてをテーマに佐渡特選市場の特徴などを紹介する動画を作りました。

相模女子大学では、学生が実際に佐渡に足を運んで鬼太鼓や能楽を学ぶ地域連携活動を毎年実施していました。しかし、コロナ禍のため現在はオンラインを活用しての交流を模索しています。

今回コラボ企画に取り組む相模女子大学「佐渡プロジェクト」リーダーの唐木百花さんは、高千んもんについて「現地での活動ができているので、自分たちの思いを実現できるのが高千んもんだと考えて撮影をお願いした。映像で今の佐渡を知れるところが良いところ」と話します。

メンバーたちは、YouTubeの活動を通して島内外の人々とつながりを持てることにやりがいを感じています。

高千んもんの安土祐子さんは「まだまだ高千について知らないことが多く、逆に視聴者から教えてもらえるので、リクエストをもらいながらチャンネルが一緒に成長している。喜んでくれる人がいるから活動を続けられる」と笑顔で話します。

チャンネルを観た人からは「コロナ禍で佐渡に帰れず、風景を見られるだけでも嬉しい」といったコメントが寄せられることも。高千んもんは、今後も動画を通して地元の良さや地域の魅力を広く知ってもらいたいと活動を続けます。

「高千んもんがやるYouTube」は毎週火曜日 午後6時に動画がアップされます。なお、相模女子大学「佐渡プロジェクト」とのコラボ動画も現在チャンネル内で公開中です。

佐渡テレビジョン