2021年12月26日 05:00更新
プロ野球チーム埼玉西武ライオンズに入団する関根学園高校野球部3年の滝澤夏央さんが23日、最後の部活動に参加し、部員から激励を受けるとともにプロへの決意を伝えました。
滝澤さんは今年秋のプロ野球「ドラフト会議」で、埼玉西武ライオンズから育成枠2位の指名を受けました。今月上旬には東京で入団会見に出席し、ユニフォーム姿を披露しました。
23日は3年間通った関根学園高校のグラウンドに立ち、最後の部活に参加しました。滝澤さんは今の心境について「さみしい気持ちもあるが、(球団入り)初日からアピールできるように、体、心の面ともに準備している」と話します。
滝澤さんは城西中学校の出身。1年生の春からレギュラー入りして、身長164センチと小柄ながらこの夏の県大会では、チームの大黒柱として攻守ともに活躍、準々決勝進出に貢献しました。
最後の部活ではサプライズもありました。野球部の先輩で東京ヤクルトスワローズのバッティングピッチャー、市橋崇見さんが顔を見せ、滝澤さんとキャッチボールで汗を流しました。市橋さんは現在24歳、関根学園時代はキャプテンを務め、夏の県大会でこれまでの最高成績である準優勝を経験しました。滝澤さんとは幼いころからの知合いです。
市橋さん
「(滝沢君とは)幼稚園のときに家でよく遊んだ。それ以来のキャッチボールで良い球を投げるようになった」
滝澤さん
「市橋さんが(夏の県大会)決勝で日本文理と戦っている試合を見て関根を決めた。関根学園には感謝の気持ちでいっぱい」
市橋さんはプロ野球の先輩として「上のステージでは生き抜くことが大変。本人の得意なところを伸ばせすことができれば、支配下選手になれると思う」とアドバイスし「これからが楽しみ」だと話しました。
(左)3年間使ったグローブ・(右)新調したグローブ
滝澤さんは年明けから球団の寮に入り、トレーニングに励みます。入団に合わせグローブは新調しましたが、これまで愛用したグローブは滝澤さんの宝物です。「3年間使ったグローブ。もうボロボロになっているところもある。両親に買ってもらったものなので感謝したい」。
最後に滝澤さんは後輩へ「地元の高校に進学して甲子園を目指したが、自分たちの代では届かなかった。みんなには甲子園にいってもらいたい。自分も頑張るのでみんなも頑張ってください」とメッセージを伝えました。
キャプテンで2年の増野樹さんは「最後まで戦い抜くことを教えてもらった。粘り強く戦って甲子園を目指します」と話しました。
滝澤さんは今後の目標について「活躍して良い報告をすることが自分のできる恩返し。目標とされる選手を目指して頑張りたい」と決意しました。
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