2021年09月28日 20:34更新
東京パラリンピック競泳の視覚障害クラスで入賞した上越市出身の石浦智美選手が28日、母校の上越市立北諏訪小学校を訪れ、児童に「たくさんの人の支えと自分の努力があれば夢を叶えることができる」と呼びかけました。
石浦智美選手は現在33歳。北諏訪小学校を平成12年に卒業しました。そのあとは、新潟市や東京で過ごしたため、母校を訪ねるのは21年ぶり。全校児童から大きな拍手で迎えられました。
石浦選手
「母校で交流することができてうれしいです」
石浦選手は東京パラリンピックの50メートル自由形で7位になるなど、3種目で入賞しました。3歳から水泳を始めたという石浦選手は、北諏訪小に通ったころは、今より視力があり、教科書で勉強したり、学校のプールで泳いでいたということです。 東京パラリンピックでは、北諏訪小の児童がパブリックビューイングで選手を応援しました。
石浦選手
「知り合いを通じて地元の盛り上がりを知った。パラリンピックの応援、ありがとうございました」
続いて石浦選手は、12年かかってパラリンピックの代表入りを果たしたこと。障がいがあるため、ターンやゴールを知らせる人の手助けが必要なこと。多くのサポートのおかげで競技人生が成り立っていることを話しました。
石浦選手
「多くの選手と戦える場に立てた。多くの人たちの支えで成り立っている。1人では叶えられない目標をみんなで達成した」
このあと石浦選手と5、6年生によるフリートークが行われました。児童からパラリンピック代表が決まった時の気持ちを聞かれると、次のように答えました。
石浦選手
「ホッとした。メダルの可能性がある設定タイムを当初、達成できていなかった。0.03秒足りなかった。さらにトレーニングでひじを故障した。私にとって(延期は)1年準備する時間ができた。アクシデントが今後あるかもしれないけれど、周りの人の支えや自分の目標があれば、たどり着ける」
この日は児童が手作りした金メダルや花束、学校のキャラクターをプリントしたTシャツが石浦選手にプレゼントされました。
児童
「3年後のパラリンピック、頑張ってください」
児童
「優しそうだった。失敗はマイナスに考えてしまうが、石浦選手はプラスに考えるから印象に残った」
「人と人との助け合いが大事だと思った。(障がい者は)不便なこともあると思うが、普通の人と近いと思った」
石浦選手
「この日が来るとは思っていなかったので恩返しができた。いろんな人の支えや努力があれば、夢を叶えることができる。困難なこともあると思うが、私の姿を見て頑張ってほしい」
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