2021年09月14日 09:00更新
古の威風堂々!
高田城の模型づくりに取り組んでいる上越市の会社員、丸山秀一さんが、このほど、城の中心となる本丸御殿と極楽橋を完成させました。
これが本丸御殿です。正面の巾90センチ、奥行き60センチ、高さ23センチ。江戸時代後期に描かれた図面を基にした50分の1モデルです。作ったのは、上越市昭和町に住む会社員、丸山秀一さんです。
丸山さんは「屋根に曲線美とやわらかみがあるので、ラッピングに使う特殊な紙をつかってこけらぶきの質感をだした。屋根の二重だるきの部分は、(木を)一本一本切って塗装し小口を白く塗っている張っていくだけで2か月以上かかった」と話しています。
今回作った部分は、正面玄関や城主との謁見の間で、全体の3分1ほどということです。
極楽橋は、長さ51センチ、高さ8センチ、幅9センチ。高田城址公園の実物などを参考にしました。 本丸御殿、極楽橋はいずれも厚紙と木で作られていて、制作にはおよそ1年を費やしました。
丸山さん
「毎日2時間ずつ夜に作業して、塗装は休みの日に。長い年月がかかった」
元々、城好きだった丸山さんは、2014年の高田開府400年をきっかけに高田城の模型づくりを始め、これまで、三重櫓、多門櫓、土塁の桝形を作っています。丸山さんは、高田城の復元を目指す検討委員会のメンバーでもあり、この日は関係者に模型を披露しました。
模型を見た人
「すばらしい。細かい入り口の屋根の雰囲気などがよくできている。復元してほしい」
「昔のお城ってこういうものだったのかと、わからなかったので感激。こういうところに住まわれていたんだなと思った」
郷土史研究家の植木宏さんは「城と言えば御殿。復元されれば観光客が集まる。その熱意が再現された」と太鼓判を押しました。検討委員会では、来年2月に高田城址公園オーレンプラザで模型を一般公開する予定です。
高田城復元ネットワークの吉田昌和会長
「すばらしいものができて、高田の町のシンボルとして誇りに思ってもらえるのでは。これを期に1日もはやく復元できればまちの活性になる」
丸山さん
「本丸御殿と枡形模型が一体化するように作ることが今後の目標。こういう形だったことを模型を通して多くの方に知ってもらい、市民からも高田城を復元してほしいという機運が高まり、みんなで高田城を復元していけるようになってほしい」
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