2021年09月13日 18:59更新
上越市出身で自転車競技BMXの東京オリンピック代表補欠に選ばれた中井飛馬(あすま)さんが12日、上越市の金谷山公園にあるBMX場でクリニックを開き、未来のオリンピアンに実践的なアドバイスを伝授しました。
中井飛馬さんは、上越市飯出身の21歳、日本体育大学3年生です。BMXは5歳から始め、金谷山公園のBMX場で練習を積んできました。学業のかたわら、アメリカなど海外ツアーを重ね、今年は、ワールドカップで2戦連続の優勝、23歳以下のシーズンランキングでトップに輝きました。その実績で、東京オリンピックの代表補欠にも選ばれています。
中井さんは、今月25日から金谷山公園のBMX場で行われる全日本選手権に参加するため帰省していて、12日、地元で初めてとなるクリニックを開きました。
中井さん
「僕はここで練習してきたので、日本のどの選手よりもこのコースを知っている自信がある。海外にいることが多いので、地元でクリニックができてうれしい」
クリニックには全国からトップ選手6人が参加しました。中井さんは選手の走りを撮影し、本人といっしょに映像を見ながらアドバイスします。「コーナーこぐね。ラインもちゃんとしてる」「滑るところあるからちゃんと見る」「疲れが積み重なって、バテてきてるね」。
また海外と違い国内では試合が少ないため、どのように練習に臨むかなど、アドバイスしていました。
中井さん
「海外はたくさんレースがあり、日本と海外の実力差が生まれる原因はそこにある。(先輩に)最低限のリスペクトを大切にして、『いっしょに乗ってほしい』と言えば、みんな乗ってくれる。それがレベルアップにつながる」
参加した小学4年生
「曲がるところのインに行くとき、こぐ場所を分かりやすく言ってくれた。やる気が出る」「飛馬さんのようになりたくて。ほめてもらい、ダメなところは教えてくれた。アドバイスを生かして全日本選手権に臨みたい」
中井さん
「レース中の自転車の扱いなど、海外転戦して、たくさんの大会で気づくことがある。クリニックに参加した子どもたちは大変だったと思うが、日本全国から集まるのはうれしい。地元でも(選手が)増えればいいなと思う」
全日本選手権は今月25日と26日に行われます。中井さん自身も全日本選手権での優勝と、2024年のパリ・オリンピックを目指しています。
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