2021年08月13日 15:30更新
食べるだけで旅の気分になれると親しまれてきた「峠の釜めし」の出張販売が13日で最後となり、駅弁ファンなどが定番の味を惜しみながら買い求めていました。
「峠の釜めし」は、長野市にあるおぎのや長野店が、平成28年から年金支給日にあわせて、上越市の本町商店街で出張販売してきました。食べるだけで旅の気分になれると人気がありましたが、コロナ禍とドライブインを利用する観光客の減少で長野店が今月31日に閉店することになり、この日が最後の販売となりました。
この日、最終販売を聞きつけた駅弁ファンなどが集まり、最後の味を買い求めていました。店が用意したのは120個。いつもの倍となる40個あまりの予約注文が入り、開店から1時間半で売り切れました。
釜めしを買い求めた客
「40年前に食べたのが最初。きょうは5個買う。家族で食べます」
「幼い時、急行で買って社内で食べた。鳥肉が好き」
「電車でみやげに買った。家庭ではできない味。(閉店は)さみしい」
「夫の母も(釜めしが)好き。思い出がたくさんある。今聞いたら、再開検討の余地があるということで、ぜひ続けてほしい」
おぎのや長野店のマネージャー池田正さんは「(お客さんからの)おいしかった、また来ての意見を大事にしながら、今後(再開)につなげていきたい」と話しています。
峠の釜めしは群馬県安中市横川が本店ですが、上越地域の近くでは長野市のながの東急デパートで購入することができます。
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