2021年07月10日 19:56更新
東京オリンピックに出場するドイツ体操チームが上越市での事前合宿に入りました。練習初日の10日、会場のジムリーナの入口には地元市民約130人が集まり、選手たちを歓迎しました。
ドイツ体操チームは総勢21人。9日に来日してそのまま上越市入りし、10日から練習開始です。会場のジムリーナの駐車場では、地元の太鼓団体「海音鼓」の演奏のほか、ジムリーナと新しい夢を育む会や大潟区町内会長協議会が呼びかけた市民約130人が集まり、横断幕やフラッグを持って、選手団を歓迎しました。
地元の歓迎に対し、チーム代表のヴォルフガング・ヴィラム(Wolfgang Willam)さんが市民の前で「上越市民の皆さん、すばらしい太鼓の演奏してくれた皆さんに感謝する。感染症対策の上で、皆さんと交流がなかなかできず残念だが、温かい歓迎のおかげで、有意義な合宿が行われることを望む。すばらしいまちでオリンピックの練習できるのは刺激的なので頑張っていく」と述べ、日本語でありがとうと感謝の言葉を送ったほか、チームロゴの入ったかばんやドイツのお菓子などのお土産もプレゼントしていました。
歓迎に立った地元の人たち「非常に待ち遠しかった。コロナの関係で近寄って応援できないのが残念」「コロナさえなければもっと熱があがったと思う。これで日本だけでなく、ドイツを応援する気になった。いい機会でした」「すごくかっこよかった。オリンピックで金メダルとれるよう頑張ってほしい」「大潟の練習を糧に頑張ってもらいたい」
地元九戸浜町内会の仙田六一郎会長は「本来は町内からもっと動員して、国道8号線から会場までの沿道両側に人並べればよかったが、時期がこういう状態でやむをえない。人集めるな、かといって少なければ歓迎にならない難しさはあったが、これだけの人が来てくれて大成功。ドイツの人たちも喜んでくれると思う」と話していました。
そのあと選手たちがジムリーナの器具の感触を確かめたり、長旅の疲れをほぐすストレッチをする姿が報道陣に公開されました。事前合宿の間は新型コロナウイルスの変異株など感染症対策に万全を期すため、一般市民への練習公開は中止となっています。
また事前合宿の期間は25日までで、オリンピックの出場選手などは来週末に選手村に移動し、5人の控え選手は出場要請がない限り、期間の最後まで上越市に残ります。期間中、選手たちは宿舎とジムリーナを専用バスで移動するほか、毎日PCR検査を行い、感染症対策に努めるということです。チームの主力選手2人がインタビューに応じました。
エリーザベット・ザイツ(Elisabeth Seitz) 選手
「割とスムーズに来日したが、身体が硬く疲れているので、身体を伸ばしながらジムリーナがどんな場所か確かめた。新しくてすばらしい施設。五輪本番でも使われている器具もあるので、午後からの練習でも使っていきたいし、練習もうまくいくと思う。コロナ禍の中で何も交流できないと恐れていたところもあった中で、けさの歓迎はとてもすばらしかった。(事前合宿の意義として)遠くから来たので時差や気候の違いに慣れることが大事。そのために上越市で練習できるのは大変ありがたい」
アンドレアス・トーバ(Andreas Toba)選手
「すばらしい施設で言葉にできないほど感動した。これ以上の練習環境はない。(太鼓の歓迎など)このようなすばらしい歓迎は、ほかの事前合宿などと比べて初めての経験かもしれない。(宿舎と練習会場の行き来だけについて)ドイツでも同じような生活・練習環境だった。上越の地域も見学できたらと思うが、まずはこの状況下で練習できることがすごいし、感謝する。市民の皆さんにはありがとう、お世話になりますというメッセージ。これから時差にも慣れて オリンピック本番に技を鍛えて調整し、皆さんに見守られていると思って安心して練習していきたい」
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