2021年07月02日 21:00更新
半世紀前に作られた急行列車を使った、新しい観光列車をえちごトキめき鉄道が4日から運行します。合わせて、記念の特別乗車券を販売します。
提供:えちごトキめき鉄道
新しい観光列車「昭和の急行列車」は3両編成です。40年前に製造された「クハ455-701」、そして50年前に製造された「モハ412-6」「クモハ413-6」です。いずれも今年3月までJR七尾線を走っていたものをJR西日本から購入しました。
えちごトキめき鉄道の鳥塚亮社長は観光列車の魅力について「今はスマホだが、昔旅に出るときは本を持っていった。列車では本を読んだり、駅弁を食べたりといろんな楽しみがある。そういう仕掛けを散りばめた観光列車」と話します。
「昭和の急行列車」は4日、日曜日から土日、祝日に運行されます。路線は2系統あり、日本海ひすいラインの直江津~市振間と、直江津~糸魚川間をそれぞれ1日1往復します。始発は直江津午前11時26分です。また、妙高はねうまラインでは、直江津を午前8時43分発、妙高高原との間を快速電車として1日1往復します。運行中はワゴンでの車内販売のほか、景色が良い観光スポットなどでは、車掌による観光案内放送と徐行運転が行われます。
乗車するには乗車券のほか、急行券が必要で、大人500円、子ども250円です。当面の間は全席自由席となります。
急行券は国鉄時代に使われていた硬券を使い、ダッチングマシンと呼ばれる印字機で日付を入れて販売します。きっぷは直江津駅または糸魚川駅の窓口で買うことができます。
鳥塚社長は「 ターゲットは若者。(若者が乗車すれば)将来思い出に残り、鉄道に愛着を持つ。僕らの世代も鉄道で旅した思い出があるので、今も鉄道に関わりを持ちたい大人が多い」と話しています。
また、「昭和の急行列車」運行を記念した乗車券と急行券が限定販売されます。全4種類で、きっぷには観光列車の写真や解説文が載っています。価格は記念乗車券が900円、記念急行券が500円です。いずれも3000枚限定で、なくなり次第販売終了です。
提供:えちごトキめき鉄道
鳥塚社長は「雪月花は高級志向。今回は(リーズナブルなので)客層が広がる。地域に観光客を呼びこんで、地域と一緒に発展していくための試金石だということを理解していただきたい」と話しました。
なお、昭和の急行列車の運行は来年度までということです。
Copyright (C) 2016-2023 上越妙高タウン情報 All rights reserved.