2021年05月30日 18:35更新
上越市高田地区の伝統産業、バテンレースの入門講座が30日、大町の旧今井染物屋で開かれ、参加者は細かい手作業の技を学びました。
バテンレースは明治時代、農閑期の作業や内職として、高田地区の人口の3分の1が取り組んだ基幹産業でした。講座はバテンレースの継承と発信をする施設、旧今井染物屋で開かれ、定員7人対し、5倍近い応募がありました。
講師はバテンレースのオリジナルデザインの考案、制作、販売をしている有滝栄子さんです。
参加者は始めに型紙に新聞紙や厚めの紙を糸で縫って台紙を作ったあと、ブレードを貼り付けました。ブレードとは、糸を幅1センチほどのテープ状に編んだものです。
「ちどり」と呼ばれる形を作ったあと、内側にかがり縫いで、模様を入れました。
参加者は「結婚祝いにバテンレースのテーブルクロスをもらい、やってみたいと思っていた。細かい手作業で、根気強さがいると感じた」と、その技術の高さに驚いていました。
講師の有滝さんは「バテンレースには、昔の女性たちの努力がある。伝えていかなければいけない」と話していました。
講座は11月までに3回開かれ、参加者はコースターや花瓶の敷物づくりなどを学ぶことになっています。
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