2021年05月24日 16:00更新

24日朝、妙高市関山で山菜採りをしていた70代の男性がクマに襲われ、両足をかまれてけがをしました。男性は鈴など、音の出るものを持たずに、1人で山に入ったことから、警察では、山に入る時は音の出るものを身につけるなど、注意を呼びかけています。

24日（月）午前11時ころ 現場付近の様子

24日午前８時半過ぎ、妙高市に住む女性から夫が関山の山の中でクマに襲われて動けないようだと消防に通報がありました。消防と家族が駆け付けたところ、関山神社から上信越自動車道方面へ800メートルほど入った恵ため池付近で、市内に住む70代男性を見つけました。

妙高警察署によりますと、この男性は24日朝、1人で山菜採りに出かけ、午前7時半ころクマに襲われました。両足をかまれるなどし、男性は病院に搬送されましたが、命に別条はありません。しかし右下腿部（ふくらはぎ）を開放骨折するなどのケガを負い、手術が必要だということです。

警察によりますと、クマは体長およそ1.3メートル、男性を襲ったあと、山に逃げたということです。

近隣住民は「最近イノシシは出ることはあるが、クマは出たと聞かない。（恵ため池付近）タケノコの時期になると山に入る人もいる」と話していました。

クマに襲われた男性は、鈴など音の出るものを持たずに1人で山に入ったということです。警察では山に入る場合は、1人で入らず、音の出るものを身につけるなど注意を呼びかけています。

 県内でのクマによる人身被害は今年度初めてで、県は24日に「クマ出没警戒注意報」を出しました。　

このほか、妙高市では24日午後3時15分ころ、山菜採りに山に入った男性が大鹿地内の清流公園付近のスギ林で、クマ1頭（体長1.3メートル）を目撃したという情報が市に寄せられています。この場所から一般住宅まではおよそ500メートル離れているということです。

妙高警察署や妙高市役所では、付近の住民に注意を呼び掛けています。