2021年05月14日 13:00更新
コロナ禍で景気が低迷する中、来年の春、卒業予定の高校生を対象にした求人説明会が13日、上越市で開かれました。
去年はコロナの影響で中止されたこともあり、地元企業は人材不足を挽回するチャンスだとして、積極的に求人活動に取組もうとしています。
説明会に参加した設備業の求人担当者は「人材不足。若い人がいないと将来の希望がなく、計画が立たない」と話します。
求人説明会に参加した企業は225社です。去年申し込みのあった161社から大幅に増えましたが、例年並みではないということです。参加企業でもっとも多いのが建設業や製造業です。
また、コロナ禍で低迷している宿泊、飲食サービス業からも去年の倍近い参加がありました。
飲食業の求人担当者は「飲食業は厳しい。応募者が少ないので(求人倍率)2倍以上で地元は厳しい」と話していました。
この日は、企業の人事担当者などが、求人に向けた日程や申し込み手続きの説明を受けました。ハローワーク上越では、管内の上越市と妙高市で来年の春、就職を希望する高校生は430人ほどと見込んでいます。
昨年度、管内の高校を卒業して、就職した高校生は420人で、その73.6%が管内に就職し、前の年より5ポイント増えました。地元に就職する人が増えた理由について、ハローワーク上越は、コロナ禍による地元回帰とはいえないとみています。
ハローワーク上越の櫻井政和次長は「(上越は)高校生の(地元)就職率はもともと高い。特に今年が高いわけではない。(昨年度の)求人倍率は2.2倍、実数では3倍の需要があると感じている。まだまだ供給不足」と現状について話しています。
製造業の求人担当者は「我々もオープンに(今後の)説明会を通して生徒に来てもらう機会を設け、積極的に発信していく」と今後について話してくれました。
高校生への求人受付は来月1日から始まります。7月1日から求人情報が公開された後、7月8日に企業説明会が開かれ、8月からの企業見学会などを経て9月16日から就職試験が始まります。
Copyright (C) 2016-2023 上越妙高タウン情報 All rights reserved.