2021年05月13日 09:29更新
佐渡市赤泊地区莚場(むしろば)の小高い場所にある、かつての「旧赤泊ふるさと会館」。この建物を改装し、チョコレートの工房兼店舗「莚CACAOCLUB」のオープン準備が進められています。
この取り組みの中心人物が両津夷出身の勝田誠さんです。これまで広島県の尾道でチョコレート作りに携わり、そのノウハウを生かした独立を考え佐渡にUターンしました。
今年2月には、地元住民などを中心としたメンバーとオープンに向けた準備を進め、チョコレートづくりに必要な機材を搬入していました。
「旧赤泊ふるさと会館」は、平成17年度末に廃止されるまで、芸能の保存や継承を目的に観光客の受け入れを行っていた宿泊施設です。芸能や祭りが好きだと語る勝田さんは、この場をただチョコレートを味わうだけでなく「訪れた人がワクワクする空間にしたい」と話しています。
内装では、空家の廃材を活用した木のタイルや使われなくなった提灯を装飾にするなど、多くの人々の支援を受けながらぬくもりあふれる空間を作り上げています。
3月には、ガーナやベトナムなどの海外から取り寄せたカカオ豆を使い、チョコレート作りに必要な豆の選定や、ローストなどに取りかかっていました。
完成を目指すチョコレートの商品は、様々な産地のカカオ豆を使うことで味のバリエーションが楽しめるということです。
そして5月2日、本格的なオープンを前にプレオープンを迎えました。
肝心のチョコレートはお試し分だけの販売とし、カカオを使ったドリンクを中心に提供してました。
店はオープン直後から人の出入りが絶えることなくにぎわっていました。SNSなどで情報を得て訪れたという地元の人は「お客さんがたくさん来て盛り上がってくれると嬉しい」と大きな期待を寄せています。
勝田さんは「最初は僕の頭の中にしか無かった構想が実際に形になっていて、色々な人が関わってくれていることが嬉しい。メインのチョコレートがまだ出来ていないので、早く完成させて色々な方に食べて頂きたい」と話します。
なお、現在はプレオープン中で土日などに不定期で営業しています。5月下旬にはいよいよ本格オープンを予定しています。
佐渡テレビジョン
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