2021年05月07日 09:18更新
4月中旬に発生した大規模な霜により、佐渡市のおけさ柿など主力果実が被害を受けました。その園地である国中平野などを佐渡市の渡辺竜五市長が30日に視察しました。
4月10日から15日にかけて佐渡島内で発生した霜の影響で、本来であれば例年4月下旬ごろに柿の新芽が青々と芽吹きますが、園地のおけさ柿は茶色く変色し枯れていました。
おけさ柿の被害は、新穂、金井、羽茂などのおけさ柿畑 およそ90ヘクタールで、その被害額はおよそ1億7000万円と推定されています。
この影響で被害を受けたおけさ柿畑は今年、来年の収穫はほぼ見込めないと見られています。
佐渡市によりますと、2016年に発生した霜被害と比べると被害面積は2倍以上になると見られ、過去にない低温被害だということです。現地を視察した渡辺市長は農業者と被害状況について話しながら意見交換を行っていました。
柿農家のJA佐渡 新穂支部須田幸夫組合長は「今年だけならいいけど、だいたい2、3年は影響があるということで、どの程度収穫できない状況が続くのか不安だ」と話していました。
また渡辺竜五佐渡市長は「生産者の高齢化など生産自体が厳しいが、おけさ柿のあんぽ柿や干柿も含めて、市場から評価も得ているので、どうにか維持していきたい」と話しました。
佐渡市では「今後、被害の実態を把握したうえで対策を検討する」としています。
佐渡テレビジョン
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