2021年04月28日 09:14更新

北海道利尻町が主な産地の「利尻コンブ」の養殖が、新潟県佐渡市で今シーズンから本格的にスタートし、水揚げ作業が行われました。

佐渡市で利尻コンブの養殖を始めたのは、島内13人の漁業者でつくる「佐渡市コンブ養殖研究会」です。

この日は、畑野地区多田漁港で今年1月に種付けした利尻コンブの水揚げをしました。佐渡では主に真コンブの養殖が行われていますが、近年、水温の上昇などの影響で不漁が続いているため、研究会では去年試験的に利尻コンブの養殖を行いました。

北海道で主に養殖されている利尻コンブは、香りが高く、澄んだ出汁が取れる高級コンブとして有名ですが、生育にはおよそ2年かかります。一方、北海道に比べ水温が高い佐渡では、カットコンブなど食用としての養殖が可能で、およそ5か月で水揚げができます。

この日は、利尻コンブ400キロほどが水揚げされました。

佐渡市コンブ養殖研究会の寺島秀四郎会長は「真コンブよりも色艶がいい。学校給食などで提供できるようになればいいなと思っている」と話していました。

なお、利尻コンブの水揚げは5月中旬ごろまで行われ、加工された後、新潟県内を中心に販売される予定です。

佐渡テレビジョン