2021年02月25日 04:00更新
「妙高ゆきエビ」の名前でバナメイエビを養殖、販売している妙高市のIMTエンジニアリングが、関西電力と合同会社を設立し、静岡県に日本最大規模のプラントを立ち上げることになりました。これにより「妙高ゆきエビ」のブランド名は、幸せの文字をあてた「幸(ゆき)えび」に変わる予定です。
IMTエンジニアリングは、国の研究機関と共同開発した陸上養殖システム「ISPS」を使い、妙高市東陽町でタイから輸入したバナメイエビの稚エビを養殖しています。エビはブランド名「妙高ゆきエビ」として、妙高市内でも販売され、市内の学校給食に使われたこともあります。
「ISPS」は、水をろ過しながら循環させるクリーンなシステムです。天然の水産資源が不足している中、安全な養殖システムとして、世界的に注目されています。
今回、IMTEが関西電力と立ち上げたのは「海幸(かいこう)ゆきのや合同会社」です。関西電力は、新規事業として農業、水産分野に乗り出すことになります。岡田元樹 取締役所長は「これまで取り組んできたことが、関西電力という国内でも影響力がある企業に評価してもらえ、事業につながったことは自信になった」と話します。
新しい養殖施設は、静岡県磐田市に建設されます。1.6ヘクタールの敷地面積に、幅12メートル、長さ40メートルのプール6レーンを予定しています。これは、妙高市の施設の3.5倍となり、日本最大規模の陸上養殖施設です。これにより年間80トンの生産をめざし、エビは新しいブランド名「幸(ゆき)エビ」として販売されます。
取締役の岡田所長は「この取り組みを多くの人に知ってもらい、国内からさらに海外に普及し、この技術が養殖の中でもスタンダードになるように発展させていきたい」 と話しています。
施設は来月の着工で、来年3月から生産開始、7月に初出荷の予定です。
Copyright (C) 2016-2023 上越妙高タウン情報 All rights reserved.