2021年01月05日 17:37更新
上越市の卸売市場で5日、初競りがおこなわれた。今年は感染拡大を防ぐため、恒例のセレモニーは中止に。関係者はコロナの一日も早い収束を願っていた。
新印上越青果の初競りは午前7時から始まった。野菜や果物が盛られた縁起物の宝船は1そう5,000円と1万円の2種類あり、次々と競り落とされた。
初競りには、例年、来賓やJA関係者など約80人が出席するが、今年はセレモニーはなく、小売業者による競りのみだった。
参加した小売業者は「やっぱり寂しい。初競りという感じではない」「昨年からのコロナで半分以下の商い。大変な時代だ」と表情を曇らせていた。
新印上越青果によると、コロナ禍で落ち込んでいた取扱い量が昨年の暮れには回復しつつあったものの、コロナの第3波やGoToキャンペーンの停止、さらに年末年始に帰省する人が少なかったことでふたたび消費が落ち込んでいるという。
新印上越青果の栗山寛之社長は「はっきり言って不安。今年はオリンピックがあり、ワクチンが出てくることで先に光が見えてくる。いつまでもこの状態が続くことはないと期待する」と話していた。
5日は、隣の一印上越魚市場と上越水産でもセレモニーは行わず、縁起物の競りのみとなった。
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