2020年12月11日 10:00更新
コイを使った昔ながらのコメづくりを学んだ上越市立牧小学校の5年生が、田んぼに放したコイを使った料理を堪能した。
田んぼにコイを放す農法は、牧区で50年ほど前まで行われていたもので、コイが水中の虫を食べたり、泳ぐことで水を濁して雑草の成長を抑える効果がある。
10日は、そのコイを使って、地元の温泉宿「牧湯の里 深山荘」が料理を作り振舞った。メニューは5品で、コイこく、甘酢あんかけ、コイの旨煮、コイのあらい、ウロコの揚げせんべいと、まさにコイづくし。ほとんどの児童はコイ料理を食べるのは初めてだった。
児童は「コイは黒くて怖いイメージだったが、美味しくてびっくり」「自分たちで育てたものだと思いながら食べた」などと話し、初めてのコイ料理を味わっていた。
また、コイ農法で児童が育てたコシヒカリのおにぎりも振舞われた。
会場にはコメ作りに協力した地域住民も招かれ、児童との思い出を振り返りながら料理を楽しんでいた。
コメ作りを指導した、地元の農事組合法人「雪太郎の郷」の佐藤健一さんは「人が作ったものを食べるのと、自分が作ったものを食べることの違いを感じてほしい」と話していた。
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