2020年12月11日 16:03更新
新潟海上保安部は、今年の夏にサザエやアワビ等を採る密漁の監視取締りを実施し、昨年より7件多い71件、80人を地検に送致した。違法に採られた漁獲物は、サザエやアワビなど合わせて約366kgにおよんだ。
密漁されたサザエ
密漁されたアワビ
新潟海上保安部が今年県内の沿岸部全域で取り締まりした結果、違法に採られたのはサザエ299kg、アワビ14kg、ナマコ5kg、カキ45㎏、アサリ1.8kg、この他にウニ、ワカメ、タコ、エゴなどがあった。
新潟海上保安部によると、毎年マリンレジャーが盛んになる7月から9月頃を中心に密漁が多発するという。レジャー感覚での密漁が多いというが、なかには小船などで沖に出て密漁していたケースも。上越地域は県内でも特に密漁が多く横行している地域だという。
密漁は全国でも問題になっており、漁業活動や水産資源に大きな影響を与えているとして、令和2年12月1日に漁業法の改正が行われ罰則が大幅に強化された。特定の水産物動植物を採捕した場合や、密漁品を取得する等した場合は3年以下の懲役、または3,000万円以下の罰金。漁業権又は漁業協同組合の組合員の漁業を営む権利を侵害した場合には、100万円の罰金(改正前は20万円)が科せられることになっている。
新潟海上保安部では、今後も地域の関係機関と協力して、監視見まわりを行っていくという。
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