2020年11月29日 14:55更新
県立武道館(謙信公武道館)の開業一周年を記念し、上越市内の企業から「上杉謙信公騎馬像」が県に寄贈され、29日に除幕式が行われた。
騎馬像を贈ったのは、上越市土橋にある田中産業株式会社。像は銅製で、剣先までの高さ5.17m、幅5.17m、重さは3.7t。富山県在住の作家、田畑功さんがデザインを手がけ、富山県の黒谷美術株式会社が1年2か月をかけ制作した。制作費用は約7,500万円。謙信公が春日山から出陣しようとする、躍動感、生気みなぎる姿が表現されている。台座には、茨城県笠間市の稲田石が使われ、銘板は花角知事が揮毫した。
除幕式にさきがけ、田中産業の代表取締役 田中正輝さんから花角英世知事に騎馬像の目録が贈られた。
花角知事は「昨年の春、田中産業前会長の田中利之さんから寄贈の話をもらった。前会長は残念ながら今年の春亡くなられたが、その想いが今日ここに実を結んだ。日本伝統の武道を行う場所にふさわしい堂々たる像だ。武道館を訪れる人たちに必ずや力を与え、深く印象に残る場所になると確信している」と感謝の気持ちを述べた。
田中産業 代表取締役 田中康生さんは「想像以上に迫力がある。上杉謙信は第一義、敵であっても塩を送るという崇高な考え方の持ち主。武道館の利用者には、文武両道で世界を見据えた人に育ってほしい」と、贈呈を申し出た創業者に代り思いを語った。
なお、上越市埋蔵文化財センターと上越妙高駅東口に設置されている謙信公像も田中産業が寄贈したもので、これが3体目となった。
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