2020年10月14日 17:46更新
昭和50年代まで糸魚川市で土を運ぶために使われた蒸気機関車「くろひめ号」が修繕され、14日から糸魚川駅の糸魚川ジオステーションジオパルに展示されている。
蒸気機関車「くろひめ号」は、1956年、昭和31年に産業用として国内で製造された最後の蒸気機関車。高さ2.5m、幅1.7m、長さ4.6m、重さは5.1トンある。「くろひめ号」は、製造から26年間、糸魚川市内の工場から糸魚川駅までの約300m、石油をつくるための土を運ぶために使われていた。昭和57年に工場が閉鎖されたあとは地元の糸魚川小学校やフォッサマグナミュージアムに展示され、市民の手で整備、保存された。しかし車体に穴が開いたり、車輪がさびたりと劣化が激しく、今年6月から福島市の業者で修繕が行われていた。
修繕後は、ほかの鉄道車両が展示されている糸魚川駅の糸魚川ジオステーションジオパルに移され、14日に記念式典が開かれた。
車体の一部は新しい部品と交換し、車輪などはサビを落とした。運転席のバルブやハンドルなど細かい部品は磨かれている。
糸魚川市の米田徹 市長は「鉄道の証になるものが集まり嬉しい。くろひめ号が加わった。糸魚川の歴史の1ページを感じてほしい」と話した。
「くろひめ号」は糸魚川ジオステーションジオパル正面入り口に常設展示されている。
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